GCG TURBOS

製品情報（クリックで詳細が見れます。）

内蔵型ウエストゲートとは？

内蔵型ウエストゲートとはウエストゲートバルブがタービンハウジングに組み込まれたものです。スプリングと密閉チャンバーで構成されたアクチュエーターがウエストゲートバルブを制御します。アクチュエーターの密閉チャンバーが通常ターボチャージャーのコンプレッサーカバーにある加圧部に取り付けられてあります。

どのように内蔵型ウエストゲートは作動するのか？

内蔵型ウエストゲートのアクチュエーターが加圧部に取り付けられるので、ターボチャージャーのコンプレッサー加圧部にかかる圧力と同じ圧力が密閉チャンバーにもかかることになります。ターボチャージャーによって圧縮された過給圧が高まるとともにアクチュエーターの密閉チャンバー内過給圧も高まり、結果スプリングに圧力がかかります。その圧力がスプリングの抵抗力を上回った時、ウエストゲートバルブが開き始め、タービンの回りに排気ガスを送り出しタービン速度を保つことが出来ます。過給圧が下がった場合、バルブはスプリングによって閉じられタービン速度は上昇し続けます。過給圧が高まればまたバルブは開き排気ガスをバイパスすることで希望するブースト圧を保つことが可能となります。

良い内蔵型ウエストゲートとは？

●熱処理能力

内蔵型ウエストゲートはターボチャージャー機構に組み込まれており、通常換気不足をもたらしています。そのためどの状況下でも正確に作動するようにアクチュエーターは優れた材質で製造されていなければなりません。ターボスマート内蔵型ウエストゲートは長期間に渡り高圧及び高熱に耐久する高品質の材質を使用しています。

●ダイアフラム強度

ダイアフラムとはアクチュエーター上部チャンバーを密閉するもので、スプリングに力を加えバルブを開かせるために過給圧を高める役割をしています。ダイアフラムが圧力や高温に耐え切れなかった場合、破裂を招き、十分な圧力がチャンバー内で蓄積されず、コンプレッサー圧に関係なくスプリングを押す力が生み出されず、ウエストゲートバルブを開くことが出来ません。その結果ブースト圧の増加を抑えることが出来なくなります。ターボスマート内蔵型ウエストゲートは高圧及び高熱に耐久できるノーメックス強化材を使用したフロロシリコンダイアフラムを特徴としています。

●調整能力

内蔵型ウエストゲートは必要とするブースト圧に沿って設定する必要があります。求めるブースト圧を得るためには、設定ブースト圧及び排気背圧に基づいて正しいスプリングを選ぶことが必要です。求めるブースト圧に合わせたスプリングを選ぶことでターボラグを減少させエンジン回転速度を落とすことなく優れた圧力制御を可能にします。ターボスマート内蔵型ウエストゲートは3－26PSIまでと幅広い種類のスプリングを揃えており、アクチュエーターには迅速で信頼し得るスプリング交換を実現するカラーロッキングシステムを採用しています。

●正確なスプリングを選ぶには

内蔵型であれ外付け型であれどちらのウエストゲートに取り付けられるスプリングの硬さは希望ブースト圧の最低圧に設定する必要があります。ただし、最低ブースト圧はスプリングレートより高く設定しておかないとこれが低い場合、スプリングの強度のみでバルブが開いてしまいます。一般的な目安として、設置されているブーストコントローラーが安全に達成できる最大ブースト圧の1/2倍の強度のスプリングを選ぶと良いでしょう。例えばブースト圧20PSIを達成したい場合、スプリングレートは最低でも10PSIを選んでください。そうすることでウエストゲートの排気ガス制御力が良くなります。スプリングレートが低すぎるとブースト圧が上昇するにつれ排気流速が高まり、バルブを閉めているのはスプリング力のみなので、排気量が必要以上にバルブの開閉に影響を与えてしまいます。スプリングが柔らかすぎると排気背圧のみでアクチュエーターから圧力信号が出ていないにも関わらずバルブが開いてしまい、ターボチャージャーの出力に限りを与えてしまいます。

ターボスマート内蔵型ウエストゲートを使用するとタービンのレスポンスとブースト制御が向上します。

ターボスマートIWGを設置するメリットは？

ターボスマートIWG75は純正アクチュエーターと比べてバルブ比の点で大型のアクチュエーターを採用しており、ブーストカーブ上で優れた制御力を発揮し、ブーストカーブの上昇を妨げる高背圧の影響を受けにくくなっています。更にIGW75は幅広い種類のスプリングと組み合わせることが出来るのが特徴です。IWG75を構成する材質は純正アクチュエーターよりも更に高ブースト圧及び高熱に耐えることができます。

ターボスマートIWGでどのぐらいブースト圧を高めることができるか？

IWG75は当小型ウエストゲートシリーズと同様のスプリングを採用していますので、ユーザーは20-180kPaの範囲で基本ブースト設定圧を調整することが出来ます。他社純正アクチュエーターと比べ当スプリングは強度のスプリングレートを採用することで、RPMが低い状態でもウエストゲートの働きを遅らせることなく、RPMが高い状態でもブーストの落ちを少なくする性能を持っています。これらの特性を持ったアクチュエーターは、ブーストコントローラーが基本のスプリング力でブースト圧を高める能力を実現し純正のそれとは比べ物になりません。

ディーゼルターボ車にターボスマートIWGは作動するか？

IWG75は殆どの純正そして社外品のブーストコントロール装置に対応しています。

IGW75 を設置したらスプリングのレート以上にブーストがかかる理由は？

メーカーで製造された時点で純正エンジンは時に多くの制限がかけられています。そのため社外品を取り付けていくうちにターボ過給系の性能がアップしブーストレベルが高まる場合があります。エンジンを改造する際、小型のターボチャージャーを大型のエンジンに取り付けた場合ブースト圧に大きな変化が見られます。時に純正アクチュエーターバルブ及びタービンを改造することもウエストゲートの流量を制御しブースト量を調整するのに必要となる場合があります。

ターボスマート内蔵型ウエストゲートをターボチャージャーに取り付ける方法とは？

●特定モデルタイプ

WG75は購入されたキットにより変換ブラケットかOEMブラケットに直接ボルトオンするタイプのものが付属されています。付属のM6ねじ及びスプリングワッシャーを使ってIGW75 をブラケットに締め付けて下さい。

IWG75のU字形金具をウエストゲートバルブアームに組み込む際、プレロードが2mmあることを確認してください。その後コンプレッサー圧を利用して（IWG75のスプリングレートより少し高い空気圧にしてください）IWG75 のU字形金具が簡単にウエストゲートバルブアームに掛かるように圧力をかけてください。IWG75のU字形金具をウエストゲートバルブアームに組み込む際、プレロードが2mmあることを確認してください。これによりバルブがしっかり締め付けられレスポンスを良くし、結果ダイアフラムがアクチュエーターキャップに擦れるのを防ぎます。その後コンプレッサー圧を利用して（IWG75のスプリングレートより少し高い空気圧にしてください）IWG75 のU字形金具が簡単にウエストゲートバルブアームに掛かるように圧力をかけてください。純正Rクリップまたはサークリップを再度取り付けウエストゲートバルブアームにU字型金具を固定するのを忘れないようにしてください。その後ロッドナットを締めロッドをU字型金具に固定してください。

●汎用タイプ

改造車の場合既存のブラケットを純正内蔵型ウエストゲートに修正するかブラケットを作り変える必要があります。取り付けねじ間のスペースは34mmです。ブラケットを作り変える際は熱処理対応が出来、スプリングの反発力に耐えられるスチールやステンレス鋼を使用してください。またウエストゲートバルブアームと同じレベルにアクチュエーターを取付することも非常に大切な要素です。それによってロッドが作動中角度が変わることがなく、アクチュエーターの作動を妨げる原因をなくすことが出来ます。汎用IWG75に付属するロッドは1/4”UNFスレッドを採用しており、ウエストゲートバルブのロッド尾に対応するように幅広い種類のU字型金具を取り揃えています。

ターボスマート内蔵ウエストゲートで希望ブースト圧を達成する方法とは？

希望ブースト圧を達成するために必要となる要因は色々あります。

1. ウエストゲートアクチュエーターに取り付けられたスプリングのサイズ。ウエストゲートアクチュエータースプリングの力によってのみ達成されるブースト圧。
2. 希望するレベルのブースト圧とその圧とウエストゲートスプリング力の差
3. ターボチャージャーとウエストゲートのサイズ、及び過給系内のエキゾーストマニホールドに流れる背圧量

希望ブースト圧を達成する為に当ウエストゲートアクチュエーターと併せて当ターボスマートe-ブーストコントローラーの設置を推薦します。

ウエストゲートアクチュエーター圧の設定方法は？

必要な場合のみ強化スプリングを使用してください。ウエストゲートアクチュエーターは様々なタイプのスプリング圧に対応しています。当ウエストゲートアクチュエーターに適合しているスプリングのリストはスプリング適合表をご覧ください。チューナーは下記基本ブースト圧を達成するに当たり最大3種類の異なるスプリングを使用することが出来ます。これらスプリングは識別しやすくするために色分けされています。この色コードが不明確な場合スプリングの識別に下記の表をご利用下さい。下記はウエストゲートアクチュエーターのスプリング圧の設定方法を詳しく説明しています。ご利用になるスプリングのレートは希望ブーストの最低レベルと合わせて下さい。

内蔵型ウエストゲートアクチュエーターのスプリングの交換方法は？

まず取り付けられているブーストコントローラーをノーマルブーストしかかからない設定にして、交換したスプリング圧力設定の最も低い数値を調べることをお薦めします。プレスや締め付け装置はカラーを取り外す又は取り付ける際に使用してください。キャップを緩めることでダイアフラムからカラーの荷重が減り、カラーの取り外しが可能になります。

1. エンジンが動いている場合はブラケットからアクチュエーターを取り外す前に十分にクールダウンさせてください。
2. プレス又は他の装置でボディについているキャップを緩めてカラーを外して下さい。
3. この際キャップにスプリングの荷重がかかっていますのでゆっくりと締め付け装置をアクチュエーターから外して下さい。
4. ロッドを使ってキャップ、ダイアフラムそしてスプリングサポート上部を取り外してください。
5. スプリングを交換しスプリングサポート下部の正しい溝に位置することを確認してください。
6. 反対の順番で組み立て直してください。ダイアフラムがスプリングサポート上部の中心に位置するように設置してください。キャップを取り付ける際はキャップとダイアフラムがそれぞれ中心に位置し、キャップの位置決め溝がハウジング下部のカットアウトと合わさることを確認してください。U字型金具を取り付けの際はプレロードを2mm確保しておいてください。

希望ブースト圧を達成する為に当アクチュエーターと併せて当ターボスマートe-ブーストコントローラーの設置を推薦します。

注意：強度の強いウエストゲートアクチュエータースプリングを取り付けすることで予想以上のブースト圧が出る可能性があります。

資料PDF （クリックで詳細が見れます。）

GenV用 IWG EFR スプリングチャート

スプリング適合表「内蔵型ウエストゲート」

2025年03月
日	月	火	水	木	金	土
						1
2	3	4	5	6	7	8
9	10	11	12	13	14	15
16	17	18	19	20	21	22
23	24	25	26	27	28	29
30	31

2025年04月
日	月	火	水	木	金	土
		1	2	3	4	5
6	7	8	9	10	11	12
13	14	15	16	17	18	19
20	21	22	23	24	25	26
27	28	29	30

製品情報 （クリックで詳細が見れます。）

資料PDF （クリックで詳細が見れます。）

製品情報（クリックで詳細が見れます。）